美女で野獣
あれは…ジィ?
80m位先にジィの姿…やたら廊下が長いから困る

早く隼人に会いたいッ!

「じ~い~ッ??」
私は猛スピードでジィの背後まで走り満面の笑みでゆらゆらと現れる


「きッ紀奈さまッ」
ジィはその場にひざまづく


「あんた、くび」
私は自分の右手を首に持って行き、くっと横にひいた

「お許し下さい紀奈様ッ!」


私はふうっとため息をつき
「冗談よ、ジイ。隼人は何処?」

ジィは胸を撫で下ろし「こちらでございます」といい私を地下に連れて行った




地下があったなんて知らなかった…

ひんやりとする空間

1階のキッチンの床の一部をはがすとそこにはロープがぶら下がっていた

みんな知ってるのかな?
地下は真っ暗だった

所々にろうそくが立てられている
そのくせ床には豪華なカーペットが敷いてある

よくわからないわ

「-ッ?!」

牢屋の中に閉じ込められている隼人
意識がないのかピクリとも動かない
口からは一筋の地が零れ落ちていた

「隼人おッ!!」
私は鉄の棒にしがみつく
頑丈でひんやりとしていた
びくともしない

「じぃっ!」
「すみません。鍵はだんな様がお持ちになっておられます」

「はや…隼人おッ」

両手を縛られたままの隼人は動かない人形みたい

「ジィ、お父様は隼人をどうするつもりなの?」
「おそらく…日本ではないところに」

は…?
馬鹿馬鹿しすぎる

隼人にあえなくなったりなんかしたら私
おかしくなってしまうかもしれない

地下のひんやりとした空気が頬の辺りを冷たく撫でた

どうすればいいの?

「起きろ隼人おーッ!」

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