美女で野獣
「はふッ」
現在紀奈の家。
血だらけのボクはこのままでは家に帰れないので、シャワーをお借りしました
学校の教室2個分くらいの大きさで、ビックリ!


―がちゃ

「紀奈」「隼人!」

うーわーッわわーッ
やばッ

ボクがシャワーを借りていた間に紀奈も浴びていたらしく、紀奈の髪からは雫がポタポタと落ち、頬は真っ赤に染まっている
しかも、パジャマーッ!!

可愛いッ♪


「どうしたの??」
紀奈は上目遣いでボクを覗き込む

あーッ
きゅん死にするッ

「ラムネ、冷やしておいたの♪飲むだろ?」
「うん」

なんだか、緊張して手がふるえる…

ごくッ―

炭酸で喉がきゅうっとなる

紀奈、すごくいい香り…
シャンプーの匂いかな
今は野獣じゃなくて美女100㌫だ
…耐えられそうにないな、ボク


このしーんとした空気を何とかしなくちゃいけないのにッ

ぎゅーってしたい!

「き、な」
「んー??」

「ぎゅーしたい」


『…。』

「は」
やっぱり?!

「いいよ」
「え」
「いいよ、ぎゅーしても」

紀奈ははずかしそうにうつむく

S姫なのに


「ふッ」

ぎゅうううッ

「はや…とぉ」
甘くてとろけそうな声
このまま離したくない
一生このままでいい






ん…朝日が眩しい

目を開けると見慣れない光景がボクを取り囲んでいた
そっか…昨日はあのまま…
紀奈の家に泊まって…

しかし横を向いても紀奈はいなかった

「き、な??」

「紀奈様はもう登校されました」
たんすの陰からジイがぬっと顔を出す
「朝食は用意してありますので、お召し上がりくださいませ。急がないと遅刻なさるかと」

ジイはテーブルの上にずらりとご馳走を並べた
そっか、紀奈は生徒会長だもんな

一緒に登校したかったな

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