NOEL(ノエル)

ミルクは思わずアルベルトの手を握り締めて訊ねる。

「アル・・・その人って・・・」

「ああ。たぶん・・・ミュータントだ。
何故、僕がミュータントの夢を見るのかは分からない。

でも、ずっと僕の頭の中には彼女の存在があって、僕はそれが何故なのかを知らなければいけないと思ってきた。」

「それがあなたの目的、なのね?」

「そうだ。

もちろん、NANOに行ったところで、何が分かるわけでもないかもしれない。

ただ・・・」

アルベルトはそう言いいかけて言葉を切った。

「ただ・・・どうしたの?」

ミルクは言葉の続きを探すようにアルベルトの瞳を覗き込む。

「あ、いや・・・別に」

アルベルトは視線を逸らして立ち上がった。
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