NOEL(ノエル)

「お分かりのようですね。Missミルク・ロウ。

この学校は国立ハイスクールです。
国の決定事項はすなわち学校の決定事項としてみなされます。

そして、あなた達はそれに従う義務がある。
この学校の生徒である以上、それに異議を唱える事は許されません。」

白髪の女性の胸元にはシルバーの小さなピンブローチが光る。
それは、選ばれた国家公務員としての証を意味していた。

「・・・。
よくわかりました。 
お時間取らせてしまって、申し訳ありません。

では・・・失礼いたします。」

「えっ、ちょっと待って
失礼しちゃうの?ミルクちゃん・・・」

ビルがそう言い終わらないうちに、ミルクはくるりと踵を返すと、

「行きましょう」

そう言ってビルとアルベルトの間をすり抜けた。


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