幕末咲乱華
スルッ


急に軽くなって閉じていた目を開けた。



そこには近藤と沖田がいて、どうやら華から殿内を退かしたのは近藤らしかった。

沖田は無表情で、腰に携えている刀を握っている。





これが、人が殺される所か…と思った時、近藤が殿内に初太刀をつけ、その一撃で殿内がよろめき、次の瞬間に誰かが華の目を覆った。


と、その瞬間…《ズバッ》と切り裂かれる不快な音が二度した。

そして目の前が明るくなり華の目に写った物は、真っ赤な液体の中に目を見開き死んでいる殿内だった。

生きている人が死ぬのは案外簡単なんだな…とボーッと見ていると、突然、完治したはずの肩の傷が酷く痛み出し…



華「くっ……」



そのまま意識を手放した。
< 61 / 201 >

この作品をシェア

pagetop