幕末咲乱華
夢を見た。


あたしがいた、あの時代。



あたしは父さん、母さんと三人で京都へ旅行に出掛けていた。

そして旅館へ行き、家族団欒し、怪しい女将の後を追い、危うく殺されそうになった…。



あたしはそのまま眩い光に包まれ消え、女将はどこかへ姿を消した。

あたしは直ぐに女将の姿を探したが見つからず、仕方がなく自分がいた部屋に戻ると、そこは血の色一色に染め上がり、壁や障子が引き裂かれ、そして真ん中当たりに人が2人倒れていた。





恐怖で体が凍り付いた。




その2人とは、変わり果てた、あたしの父さんと母さんだった。


両親は体が壁などと同様に無惨に引き裂かれ、目を開けたまま重なり合い、息絶えていた。


そして、2人を見下ろしている奴がいた。





あの女将だった。
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