恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
うん、そうだよ♪ そうにちがいない♪♪


あたしがここまでメールにハマったのは、異性……つまり男のヒトと生まれてはじめてメールをしているからでもあると思う。

父親のモノ以外で、あたしのケータイのアドレス帳にはじめて登録された男のヒトのアド……それがミュウトのアドだったんだ。


けど、本当に毎日メールをしているのかといえば、ぶっちゃけ、ちょっとビミョ~だったりもする。

それというのも、コッチは毎日1日も欠かさずに最低1通はメールしてるのに、アッチからは滅多に返信がないからだ。

おまけに返ってきたときでも、コッチが絵文字や顔文字を使って、何行もの長文メールを送ってるのに、アッチは1行かそこらの短いメールを返してくるだけというありさま。


最初はそのことでヤッパ少し凹んだ。

“あたしとメールするのが、そんなにイヤなのかな?”って思った。


でも自分なりにイロイロ考えて、最近ではソレもしかたないことだと、ちゃんと自分の中で納得させることができるようになった。

彼が滅多に返事をくれないのは、彼がホストクラブのホストだからにほかならない。

ホストの仕事は、夜はじまる。
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