恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
この広い広い東京の空の下、それも1日24時間のうちのコノ限定的な時間の中で、たまたまコノ場所で出会うなんて、これも天文学的数字の確立で起こった“キセキの出逢い”なんじゃないかな?

もしかして運命ってヤツが、あたしとセンパイを導き合わせたとか……。

……って、ちょっとロマンチックに妄想しすぎか。


「へぇ、お前、学校じゃ“わんこ”って呼ばれてるんだ? 一子……ONE子……わんこ……ふぅん、なるほど、そーいうことか」

ちょっぴりロマンチックな雰囲気に浸っているあたしのとなりで、自分で言って、ひとりで納得しているみたいなミュウト。


「そ、そのヒト……なんかスッゲぇイケメンじゃね……? ひょ、ひょっとしてわんこちゃんの……か、カレシ……とか……?」

センパイのその言い方が、すごく言いにくそうな感じのソレだった。

真相を知りたいんだけど、訊くのが怖いみたいな感じなんだと思う。


いっぽう対する、訊かれたほうのあたしはといえば……、


「そ、そーだよ」


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