恋うつつ ~“好き”というどうしようもないキモチ~
「お、オレは別にわんこちゃんの胸の大きさとかカンケーなくて、その奥の……胸の奥にあるハートに惚れたんです」
キモチ的に凹んでて、うっかり聞きそびれそうになったけど、センパイはたしかに「惚れた」って言った。
「胸の奥にある……ハートに惚れた……?」
だからもう一度確認するように、センパイが言った言葉を、声に出して言ってみる。
「そーだ。オレはキミのハートに惚れた。オレはわんこちゃんが好きなんだ」
「せ、センパイっ……」
そのとき、ひときわ大粒の涙があたしの頬をポロリと流れた。
もう、あんまり泣き過ぎて、うれし涙なのか、ねこアレルギーの涙なのか、もうゴチャ混ぜで全然分からなくなってたけど……。