あたしの好きな人【短編と名乗っていい頁数かな?】
胸の奥底から沸き上がる気持ちに、声が高ぶってしまわないように気を付けながら、あたしはみぃちゃんに訴える。


部屋の向こう隅で電話しているヨシ君には、こんなあたしに気付かれたくない。


だけど、溢れそうな想いは段々高ぶってしまっていて。


そんなつもりはないのに、あたしの目から涙がこぼれ落ちてしまった。


「………否定なんてしなくていいし、させないさ。」


ほんの少しだけ片眉を上げたみぃちゃんは、そう言うとあたしをその広い胸の中に抱き締めた。


そうして、腕の中のあたしの耳元に囁くように言葉を落としてくれる。
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