君に…
「いっぱいご迷惑掛けちゃったし、いっぱい心配してもらってるし、ね。」


そう言った僕の頭に君は手を伸ばして。


そしていつもとは違う手触りのはずの僕の髪の毛に指を差し入れるようにして僕の頭を引き寄せた。


僕は泡だらけの手をあわてて上げながら、抵抗も出来ずに君のそばへ。


そして君は無抵抗な僕の頬っぺたに軽くキスをして、すぐに僕を解放してくれた。


けど。


ついでみたいに。


みんな解ってるよって。


そんな言葉を僕の耳にトロリとした熱い声で囁いたりするから。


僕の耳が。


そして言葉を理解した僕の心が。


急激に温度を上げる。
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