君に…
身体中から溢れ出してしまいそうないろんなものをグッと我慢して唇を噛むと、僕は用意していたタオルにお湯をかけてから絞って、熱い蒸しタオルを作った。


そして熱すぎないように少しだけパタパタと冷ましたそれを広げて君の顔を覆うようにのせていく。


泣きそうなら泣いてもいいのにって君のくぐもった声が聞こえるけど。


せっかく頑張った僕をみんなに見てもらえたんだから、もうちょっと色んな意味で頑張れる僕になっていきたいから。


だから今は泣かないんだ。


そして僕は再び洗面器の温かいお湯の中に手をひたす。
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