Heaven
誰かに─…嘘だと…
俺とさくらはそんな光景を疑っていた。
まさか、美加がヒカルに告白をしているところを見るなんて。
信じたくもなかった…
俺に告白してきたより必死な美加の顔を見ると、また変な感情が芽生えてくる。
それに…さくらは…
せっかく落ち着きを取り戻したと思ったのに…
また瞳からは涙が零れ落ちる。
俺の制服をぎゅっと握りしめるさくらの手が、だんだんと弱々しくなっていく。
『さ…くら』
後ろを振り返り、さくらを見る。
髪の毛でさくらの顔が見えない。
俺が引き止めさえしなければ…
『…やっぱり…さくらじゃだめなのかなぁ…』
弱々しいさくらの声。
俺は素直に『そんなことないよ』と言えないでいた。
『さくら…』
一方のヒカルと美加は黙ったまま。
ヒカルの返事待ちなのだろう。
そんな光景が嫌で仕方がなかった─…