Heaven
バスが行ってしまってから30分後、ようやくバスが俺達を迎えに来た。待っている間、さくらとの思い出話で盛り上がっていた。
バスに乗り込み、学校に向かう。
時計の針は、一時間目が終わる頃を示していた。今日から授業が始まる。教科書で重いカバンを抱えながら、俺とさくらは学校へ向かっていく。
今は休み時間中のせいか、廊下や教室が騒がしかった。
俺はさくらと同じ教室を目指す。
その時、俺は見てしまったんだ。
廊下の隅にいるある人物を。
よく目立つ金髪。
あれはヒカルしかない。
『ちょ…さくら待って!』
俺はさくらの腕を掴み、さくらを引き止めた。
『なに?』
ゆっくりと近寄っていく。
ヒカルの方に…
近寄っていくともう一人の人間の姿も見えた。
それは…美加だった。
もうあまり衝撃は受けないが、やはり悲しくなる自分がいる。
でも本当に衝撃的なのはこれからだった─…
『ねぇ?ヒカル…返事ちょうだいよ…あたしね?ヒカルが好きなの…』
崩れ堕ちていく─…
お願い─…
嘘だって…
誰か言って──…