Heaven
《芽》
《芽は水を欲しがる
僕は君を欲しがる
芽は水を蓄えれば成長するだろう
僕は君を蓄えれば成長するだろう
芽はいつか必ずキレイな華を咲かすだろう
僕はいつか必ず立派な人間になるだろう
それまで僕のそばにいて》
『爺ちゃん…』
俺は泣き声を上げて、
子供に戻ったかのように泣いた。
その詩がとても感動的で…。
そして爺ちゃんにぴったりだと思って…。
あなたは昔、辛い恋をしたのですか…?
世界を恨みましたか?
ふとデスクの中を覗くと、そこには手紙があった。
俺はそれを手に取り、涙で歪んだ視界で差出人の名前を見る。
そこには爺ちゃんに負けないくらいの達筆な字で、こう書かれていた。
《百合》
百合?
誰だろう?と思い、手紙を開いてみる。
この手紙を読んだ俺は、爺ちゃんの愛の大きさと、百合という人の精一杯な恋を知ることが出来た。