秘密な時間



その日の午後―――



「中山さ~ん」



「ん?なに」



「あの―、莉子にメアド教えてください♪」



え?


中山さん教えちゃう?


身体が動かなくなる…
怖くてしかたない…



その時


美貴が私の手を掴み微笑んでくれた


美貴ありがとう


心が少し楽になる


「は?なんで」




「お話したいんです~」



「今話せば?」




「今は皆がいるから…」


「…俺メール好きじゃないから」



「え?」



「じゃあ」



「ちょっと待ってください!じゃあ電話番号教えてください!」




「…ごめん。無理だよ」



「なんでですか!?」



「彼女に怒られる」



え?




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