秘密な時間



「うん…」



2人で微笑み合う



祐介は「こっちに帰って来たら、俺と遊んでくれよ!」って言った



「うん、もちろんだよ!」って返すと


祐介は、素敵な笑顔を見せてくれた

そのあと、私達はバイバイした



ちゃんと『またね』って約束して




…………………………




「祐介!」



「由利…」



「男でもこういう時は堂々と泣いていいんだぞ?」




「…ハッ……俺、本当にあいつが好きだった。…自分の事より他人の幸せを先に考えるあいつが。責任感の強いあいつが。よく泣くクセに、人に心配かけたくなくて必死で笑うあいつが…」



「うん…」



「でも、気づいてた。あいつが好きなのは俺じゃないって事」





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