秘密な時間
「あいつが好きなのは中山さんだろ?」
「……」
「前に俺の妹のプレゼントを買いに行くのを手伝ってもらった事があったんだ。その日はまだ技能が残ってたし、まだ誕生日の前の日だったから頼まないつもりだった。だけど、あいつが中山さんと楽しそうに話てたのを見て、それを邪魔したくなったんだ。最低だよな…」
「最低なんかじゃないよ。中山さんに嫉妬しちゃったんでしょ?」
「うん。でも、俺が荷物持って帰って来たら、中山さんはいなくなってて、あいつが泣いてた。それから何時間かはずっとあいつは中山さんを見つめてたよ。それを見るのは辛かったな…。でも、邪魔した罰だと思って頑張った(笑)」
「うん…」