秘密な時間
中山さんとのデートはドライブの時間が長い
近くでデートすると他の生徒さんに見られてしまうかもしれない
だから遠くへ行くんだ
…………………………
中山さんの車が止まったのはもうお昼近くになってからだった
ドアをあけて「お待たせしました」なんて言いながら手を差し出す中山さん
車から降りて私が見たものは
物語りの中にでも出てきそうな可愛いお家
そのお家のドアに掛けてある茶色い札には“営業中”の文字
それを見てここがお店何だとわかる
横に立ててある看板を見ると“レストラン”の文字
中山さんがドアをあけてくれる