明日への扉
「…柴田…くん?」




思わず呟いた。




「石川…さん?」




彼も目をパチクリさせながら、私を見てる。






「えーっ! どうして、こんな所にいるの?」



「そっちこそ! 何でいるんだよ!」




いきなりの再会に、お互いオタオタ…






「監督と石川先生、知り合いなんですか?」



タカヒロくんが、私たちを交互に見てる。




「同級生だよ。でも…先生って?」



篤史がタカヒロくんに聞き返す。




「僕が子供の頃、よく診てもらった小児科の先生なんです!」




「あー…そうか。 同業者かと思った。」



「同業者って?」



苦笑する篤史に、今度は私が聞き返す。




「俺、今ここで教師やってるんだ。で、野球部の顧問もしてる。」




「へぇー…先生になったんだ。こっちに戻ってたんだね。」




「あぁ。」




ニッコリ笑うと、昔の面影が残ってる。








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