明日への扉
「なぁ、さっきの試合の話。 よかったら、応援に来てやってくれないか? タカヒロ、最近すげー頑張ってるし。」




真剣な表情は…



やっぱり今でもカッコイイよ。





「うん。 でも、あんまり休みないからなぁ… いつなの?」




「まだ調整中なんだ。良かったら、メールするけど。」




「…メール?」



篤史の口からメールなんて言葉、何か新鮮で。



思わず聞き返してしまった。






「あ、いやっ、別に連絡先が知りたいとか、そんな下心はなくてっ!」




何を勘違いしたのか、焦ってる。




「そんな風には思ってなかったけど… 下心あったの?」



笑いが止まらないよ。




「いやっ、だから、ないって! 純粋にアイツらを応援して欲しいって… ハァ…」



焦ってる自分に気づいたのか、最後に頭を抱える彼。




「ははっ! 可笑しー! いいよ、アドレス交換しよっ。」





私が携帯を出すと、ちょっとすねた表情で、篤史もポケットから出した。







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