元ヤンキー弟の後輩~最愛の人~
「彩‥あの時はホンマにごめんな。妊娠分かった時一人で不安やったやろ‥」
「不安が全くなかったと言えば嘘になるけど自分のお腹の中に貴志くんの赤ちゃんがいるって思うとそれだけで嬉しくて幸せやったんよ。一人で部屋にいても‥あぁこの子がいるから私は一人じゃないだって思えたし‥それに離れてた貴志くんを近くに感じることが出来たんだ」
「そうなんやぁ‥俺は毎日彩に逢いたいって思ったよ‥寂しかった‥」
貴志くん‥
「‥もう彩に逢えないのかなって思ったら‥」
貴志くんが思い出しながら寂しそうな顔をした
思わず私から抱き締めた
「‥彩‥」
「もうこれからは寂しくないから‥あーちゃんもいるし」
私はお腹の中にいる赤ちゃんをあーちゃんって呼んでる