例えば、それが奇跡なら…
柚葉は少し顔が赤くなっていた。

「ねぇ、看護婦さん?例えばさぁ、一回だけ目が合っただけで、気になりだす事ってある?」

柚葉の質問に看護婦はやさしく微笑みをかえした。

「や、な、何でもないです!忘れて下さい!聞いてみただけですから‥!」

看護婦は何も言わなかった。

「平熱だね!タケさんも心配性だな〜。」

「え?タケさん?」

「ん?あぁ、こっちの事よ。じゃあ、また明日ね!」

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