例えば、それが奇跡なら…
いつの間にか朝になっていた。

「あれ?朝?」

柚葉はきちんとベッドで寝ていた。

「おはよ〜!」

母親が入ってきた。

「はい、コレ。」

ペンとノートを柚葉に渡した。

「母さんね、今日は銀行に行ったりしなくちゃいけないから、これだけ渡しにきたの。」

「うん!大丈夫だよ!ありがとね〜。」

母親はすぐに病室をでていった。

柚葉は寝起きでまだ頭がボーっとしていた。
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