蜜愛

彼も、挿入は拒んだ。

心配で集中できないという。

それはやはり私もそうだから、

……それに。


彼の持つ『針』は、私よりもっと気持ち良くなれるものを刺してきたはずだから。


私は、愛している事を痛感しながらにして今なお、

彼のもつ針が今までどんな凶悪な行いをしてきたか。


想像しては。

既に終わったつわりのような吐き気をもよおした。


< 115 / 421 >

この作品をシェア

pagetop