蜜愛
『はい、つきました~』

ーーどこに?

彼は呆れて笑ってるけど。

私は嘘なんかついてない。
冗談も言ってないよ。


『テンゴクに、ガンダーラに、もしくは地獄かも』


もう、聞いてない。



私の中に収まったまま



彼は眠っていた。


それはもう、


やすらかに。



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