蜜愛
禊ぎ
彼が私の蜜壷からそっと外れると



私の思考回路を完全に遮断しつつも、

感覚はフル回転させていた


ーー『秘密』、が


溢れ出てきた。


私はそれが、蜂蜜のように見えて。


……プーさんを探す。


プーさん、プーさん
ここだよ~

ここにこんなにあるよ~

もったいないよ~

早く採りにきてよ~
いっぱいあるよ
こぼれちゃうよ




そう言って。





彼の鼻と口をつまんで起こす。



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