蜜愛

――あれから、ひと月経って。

オレはコソコソと、“息子”に会いに通っていた。

母親との距離は埋まる気はしなかったが、いつかわかってくれたらと、足繁く通った。

イチコは、知っているようでもあったが、何も言わなかった。

オレはそんなイチコをますます気味悪く思ったり、感謝したり、複雑な境地で。
それでも、会いに行くことを言い出せず、かといってやめるわけでもなかった。


そんなある日。



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