蜜愛

『……い、いいよ、もう、これ以上ないくらい……めちゃくちゃにしても、いいの……』

私も、息ができない。

快感で、麻痺していく両足。

足と足の間で泳ぐ彼の気持ち。


指のリズムも。

昔と何もかも変わらない。

『ずっと、誰としても……イチコだと思って抱いてきたんだ』

はぁ、はぁ、

呼吸はますます乱れていくのに。

私の耳は彼の言葉をひとつ残らず聞き漏らすまいと集中していた。


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