蜜愛


絶対に、俺を生んだのは母さんだ。

それを認めたくなくて、


もし認めてしまったら、

自分自身が壊れてしまうような気すらして、

もう、明日からどんな風に母さんと

ふれあい、話しあい、思い合えばいいのか。

わからなかった。


――父さんは、いつもいなくて。

母さんには、俺しかいない。

俺だけのものだったから、

裏切りたくなかった。


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