蜜愛
『母さん。明日みてもらいたいものがあります』

『うん、なあに』

俺は、二人分の洗い物をする母さんの背中の後ろにたち、話しかけた。

『夕方に、女の人をうちに連れてきます』

母さんは、少し驚きながらも洗い物の手を休めず、

『……あら。せいちゃんも、そんなトシなのね。ふうん』

と、言った。


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