蜜愛
なんで急にあんな勇気が湧いたのだろう。

僕は立ち上がりゆっくりとその人に近づいた。

女の人、だった。



ただ僕は、どうしようもなく寂しくなってきて、

彼女もまた自分と同じ理由でここにいるような、

勝手な思い込みで彼女の近くに寄りたかった。

ポケットの中の父さんが、
『絶対』と叫んでる。




――絶対、大丈夫。

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