蜜愛
彼女は、少ないまばたきでじっと夕陽の方を見つめていた。

と言っても、そばに寄ると彼女のつやつやの頬に夕陽がチークをさしたようにほんのりと照りさし

僕もまた彼女の頬に沈む夕陽を見つめているような気がした。

吸い寄せられるように僕が近づく気配に気づいて彼女はこちらを見たけど、

僕と目が合わず足元を見た。

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