蜜愛
わたしは知っているの。

暗闇がどれだけ、彼の心をかき乱すのか。


どれだけ本能をさらけ出させるものなのか。


知っている。


だってわたしも。



事故から一度も誰かとそういう事してなくて。


……もう、我慢できなかった。

相手の顔まではっきり思い出せないけど、人肌のぬくもりにほだされるあの、感じ。


どうしても、欲しくて。

それが、セイタという名前なら。

尚更、いい。


< 387 / 421 >

この作品をシェア

pagetop