蜜愛
そして彼には。

ーー子供がいた。


だけど、そんな事。
目に見えない人との繋がりなんて。

血や、戸籍や、苗字がとか、親とか。

常識とか、普通とか。

もう。
どんな言葉も、私を咎められない。


時計を気にする余裕があったら、私は彼の呼吸の方が気になる。


私が今日、どのくらい彼の期待に応えられるのか。

その方が、重要。




『次、どうしてほしい?』

『もう、なにも喋らないでほしい』

私は、濡れてしまったシーツを避けて、彼の足の間に座りこんだ。



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