蜜愛


喋らないで、と私が言ったから。

彼はおとなしく、頭の下と枕の間に自分の腕をさして、私を見ていた。

私は、彼からの視線を感じながら、こうするのが、好き。


彼は時々、息を止めて。

私が動きを止めると。

彼も息を吐き出した。


もう一度。


私が唇に込める力を強くして。

彼が息を止める。

唇を離すと。

息が漏れた。


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