蜜愛

−−あたためてあげるね。

僕は、急に手を強く引かれて、湯舟に足がひっかかり頭から入ってしまいそうになりながら、バシャバシャと大きな水飛沫を上げながら、湯舟に入った。


彼女は、湯舟の表面に浮かぶ泡を手で掬い上げて、僕の方に吹いた。

僕まで泡は飛んで来なかったけど、つい反射的に目を閉じたから。

その隙に、彼女にまた、キスされてしまった。



首にまわる手を、僕は心地よく、オンナみたいに純粋な気持ちになって、もっと強くしてくれ、なんて思ってみたりするんだ。



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