美男美女モノガタリ
忘れ…られない?
「大翔は?彼女とかいるの?」
唯サンが寂しそうな顔で言った。
『……いないよ。』
「…そう。元気そうでなによりだわ。中等部でしょ?」
『あぁ。今年から。』
「私と大翔が会った時は、大翔はまだ子供だった………」
『……別にいいだろ。』
私と大翔が出会った時……?
さっき2年ぶりっていってたし…小学校5年くらい?
「ふふッ。変わってない……」
『…………』
「今日はこのくらいで帰るね………」
『……あぁ。唯、学校は?』
「近くの高校へ編入するの。白浜学園じゃないけどね……」
『そっか………』
「これ…………また、会いたいから……連絡して?」
唯サンの手には紙。
『……分かった。じゃぁな…』
「うん、またねッ。」
唯サンは帰って行った。
ヤバいッ………
大翔にバレるかもッ…………
「…………」
大翔は唯サンから受け取った紙を見つめていた。
昔の………
恋人かなんかかな?
でも小学校から?
大翔ならあるかも………