美男美女モノガタリ
『ありがとなッ!!今日は。』
瑞紀が言った。
「大丈夫だよ!!」
『じゃぁ、俺戻るわ。おやすみ。』
「おやすみッ!!」
パタン………
『はぁ―――――ッ!!
今日も格好いいよねぇ、瑞紀ッ!!』
瑞紀が部屋から出たとたんその場にしゃがんで言う舞。
「そッ…そう?」
ちょっとあたしは引き気味。
『美桜は?大翔とどうなの?』
――――――ッな!?
なにそれ!?
「えぇッ!?大翔とはなにも…」
『えぇーつまんないのぉ。せっかく席替え細工してあげたのに!』
や…あたし別にッ、してなんて言ってないし……
「美桜と大翔、結構お似合いだと思ったんだけどなぁ〜』
舞が片付けをしながらつぶやいた。
「はッ!?別に接点とかないよ!?」
『接点じゃないのよ!見・た・目!あんたたち“美男美女”じゃない!!瑞紀も言ってたし〜』
びッ、美男美女!?
初めて言われたよ!?
『うまくいってほしぃなあッ〜♪』
舞のつぶやきに振り回されっぱなし……………