ケータイ

「…待って。そういえば…。アイツ、なんかナンバーを自分でつけたって…。何かの記念日…、嫌、誰かの誕生日だったような…」

「思い出せ、今はそれしか方法がない」

レナは必死で思い出す、車のナンバー。
待ち合わせした場所にいた、白い車…。


「…ごめん。やっぱ思い出せない…」

「わかった。ナンバーがわかれば早かったけど、ま、しょーがねーな。情報がすくねーな」

レナはジッとマキアートのグラスの水滴を見るしかできなかった。
< 45 / 93 >

この作品をシェア

pagetop