ケータイ
「…待って。そういえば…。アイツ、なんかナンバーを自分でつけたって…。何かの記念日…、嫌、誰かの誕生日だったような…」
「思い出せ、今はそれしか方法がない」
レナは必死で思い出す、車のナンバー。
待ち合わせした場所にいた、白い車…。
「…ごめん。やっぱ思い出せない…」
「わかった。ナンバーがわかれば早かったけど、ま、しょーがねーな。情報がすくねーな」
レナはジッとマキアートのグラスの水滴を見るしかできなかった。