愛すべき君へ


僕は時が止まったかのように
自分を忘れて彼女を
見つめていた。

あきらかに真璃南に
そっくりだった。

「真璃南...?」

僕は声に出して
真璃南を呼んだ。

「へ...?」

その女は僕を見て
目を丸くして
立ち止まった。


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