狂者の正しい愛し方
「じゃあ、何?」
今までのことを、頭の中でよく整理する。
なんだか、頭の奥に靄がかかったようにぼんやりとした空間があるけど、でも考えるには十分。
「これは、お父さんのシャツで、
お父さんは、これを着てて、
お父さんは死んで、
この汚れは、お父さんの血だって、言いたいの?」
確認するべく、お母さんの顔を見た。
真っ向から。視線を逸らすこともなく。
するとお母さんは俯き、
ある方向を指差した。