狂者の正しい愛し方
それは窓辺。
そう言えば天気が良いね。
心の中で呟き、示されるままに後ろを向く。
レースのカーテンがはためく窓辺にあるのは、四角い箱と、
見覚えのない小さな額縁。
近寄って、見ると、
「……は?」
額縁に入っているのは、お父さんの写真。
そして白い布に包まれた四角い箱には、
「新山」と、書かれてる。
それらは、以前どこかで見たような気がしていたけど、一体なんだったっけ。
思い出せずにいると、お母さんがすぐ教えてくれた。
但し、とてもか細い声で。