狂者の正しい愛し方
「………え?
は、晴姫、あんた、何言ってるの……!?」
お母さんがまた震えた声を出す。
大丈夫、全部思い出したよ。
もう説明は不要です。
「いつだったか、なんて忘れたけど、
どこだったか、も忘れたけど、
信号のところでお父さんを見つけて、
気付かれないように、後ろに立って、
車が走ってきたから、
丁度いいやと思って、押したの。後ろから。」
そう言えばこのシャツ、そのときお父さんが着てたね。