狂者の正しい愛し方



今日駅前で、男の人を押そうとしたときみたいに。


どうして今まで忘れていたんだろう。


あの時みたいに、私、お父さんを押したのに。



「う、嘘よ……!!」


「嘘じゃないよ、本当だよ。」



「じゃあ、なんで、そんなことした、のよ……!?」


お母さんの口調には、だんだんと怒りが見え始めてきた。

でも、私の言い分も聞いてほしい。

だって、ただ私は、



「構ってほしかっただけだよ。」



小さいとき、みたいに。



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