言えない恋
好きじゃない…
― 壮介 ―
「どこでもいいから座って。なにか飲みもん持ってくる」
「あ…私はいいよ」
「遠慮すんなって」
「…うん、ありがとう」
やべ…
芽衣の顔がまた暗くなった
その度に不安になってしまう俺はどうかしてんのか…?
いや、ここは冷静に
だって俺何もしてねぇもん
…‥だよな?
冷蔵庫の中にあるもんを全部出し、芽衣が好きそうなジュースを選んだ
「ありがとう」
「それ飲める?」
「うん。これ好き」
「そか」
芽衣の向かいに座り、一息おく
芽衣と目が合い、数秒の沈黙が流れた
そして芽衣が口を開けた…―
.