言えない恋
成田壮介の彼女になったということをなかなか実感できないでいた芽衣
奇跡…
夢…?
壮介に会える喜びで現実だと確信していった
壮介のマネージャー、倉岡にも認めてもらい、あとは世間の問題…‥
周りの視線や気持ちが絶対優先。
誰にも言えない恋
静かに育んでいくつもりだった
そんなある日、芽衣は一人の女性を歩美と助けた
その女性は綾(あや)
病院の帰り中、綾からの話に芽衣は混乱してしまうのであった
綾は壮介のことを好きなまま、子連れの男性と結婚した
壮介に今も想いを寄せていると気づき、芽衣は絶望感に襲われる
本当の幸せを隠して、我慢している綾を知ってしまった以上、浮かれてもいられない芽衣
以前、壮介から聞かされた話
"綾を忘れるために付き合った"
"何もかもを捨てて綾と逃げるつもりだった"
今、私が二人の邪魔をしている…?
たまたま助けた女性が綾
なにか神様が訴えていたのかもしれない
爆発寸前の頭で精一杯に考え、芽衣は決心した
奪ってしまったものを全て綾に返そうと
綾には壮介が、壮介には綾が必要なのだからと芽衣は思ったのだった
嘘偽りのない恋愛をしてほしい…
それだけの思いで、今、芽衣は壮介に全てを明かそうとしている…‥