★NとS☆

ちょっと迷惑・・・

「…ハイ。そうですけど、なんですか?」

そうあたしが言うと、人だかりの中にいた一人が言った。

「迷惑そうにしてるとこもめっちゃ可愛い♪」

って…!何なの?!!本当に!

あたしがそんな人だかりから逃れられないでいるなか、誰かがあたしの手を引っ張った。

「…っお姉ちゃん~」その横には泉と薫。


「ゴホッ…――」

不意に出た咳。このときはそこまで気にしてなかった。

お姉ちゃんが

「尚大丈夫?!ケガとかなかった~?あのね、私たちね、噂のせいで有名なの。だから、 変な人とかには近づかないようにしなきゃだめだよ?」

っていってくれた。

「うんっわかった。」

あたしは今それしか言う事が出来なかった。

泉と薫が「人だかりが少なくなるまで、静かなとこ行こう?」と言った。

あたしは

「そうだね^^」って言って3人でその場を離れた。
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