アルタイル*キミと見上げた空【完】
けど・・・
「汐、なにかあったらなんでも言ってね」
昨日、あんなに心配してくれた凛だもの。
凛にだけは言っておくべきかもしれないよね。
「あのね、実は・・・・」
言いかけた私の言葉は、運良く?入ってきたクラブの1年生達によってかき消された。
「おはようございますっ!ぅはようっす」
「お、おはよう!・・・・私救急箱用意してくるね!」
「あ、汐!・・・・ったく」
話の途中で入ってきてくれた1年生に心の中で感謝しつつ、私は部室に向かって走った。
けど・・・その背中越しに聞こえた1年生の会話に、思わず私の足はとまってしまったんだ・・・・・・
「今日さ、久しぶりに修也さんが来てくれるらしいぜ」
「うわー、超嬉しいんだけど。聞きたいこといっぱいあるし」
え?
修ちゃんが・・・・来る?