アルタイル*キミと見上げた空【完】
「おはよう」
その時、開いたドアから入ってきたのは・・・
「あれ?凱くん、めずらしいね、朝から参加なんだ」
「・・あ、あぁ」
凱は小さく返事をしてから、すぐに更衣室に消えた。
「めずらしいよね、朝練から凱くんが参加してくれるって・・・・って・・・?」
やばっ。
「もしかして・・・・汐?凱くん、なんかあったでしょ?」
「え?知らないよ?」
「ほら、汐がなんか誤魔化す時に眉毛が動くから」
「え!?」
思わず眉毛を押さえた私を見て、凛はニヤッと笑った。
「ほら、せいか~~い!」
うぅ。
怖すぎるんだけど・・・。
これだったら、トモは隠し事できないだろうな。